日本語での利用に合わせて修正した Mailman のリリース情報を提供します。 このページの公式 URL は http://www.python.jp/doc/contrib/mailman/releases.html です。
この文書を書いている時点で、Mailman の本家でのバージョンは 2.1.14 です。 Mailman はそのままでも日本語で利用することができますが、それは文字コード 集合についての規則 (JIS) を守っている場合であって、機種依存文字の使用な どでエラーになったり不具合も残っています。このあたりは、日本人でも正確に 問題を把握している人は少なく、その事情を本家の開発者に伝えるのも結構大変 です。
そこで、Mailman に少々手を加えて、日本語メールで機種依存文字を使われても、 文字コード集合の規則にかなったメールを配信できるようにしたものを +j バー ジョンとして作成しました。
現在のバージョンは、2011 年 12 月 13 日にリリースした、mailman-2.1.14+j7 です。日本語対策を有効にする mailman の設定法については同梱の README.japan.utf-8 を読んでください。
重要 :Mailman/mm_cfg.py に次のように記述して、iso2022jpfix を有効にして ください。本家版との整合性を考慮して Mailman/Defaults.py の方には入れて いません。
GLOBAL_PIPELINE.insert(1, 'iso2022jpfix')
mailman-2.1.14+j7.tgz (tar + gzip 圧縮)
mailman-2.1.14+j7.tgz.md5 (md5 チェックサム)
リリースノート
基本的に +j リリース開始後の本家のレポジトリ更新に追従するものです。 ですから次期リリース予定の 2.1.15 の機能/修正が含まれています。 どのような修正が入っているかは、NEWS ファイルをご覧ください。 なお、この中には、セキュリティ上の問題も入っていますので、日本語版でも 特に言及しておきます。
日本語バージョン (+j7まで) に追加された機能
その他、アイコンやバナーの画像を更新しました。これらも変更可能ですので、 画像ファイルのコピー後、mm_cfg.py で、適当な新しい画像に変更してください。 また、最近日本語端末の文字コードを UTF-8 にしている人が多いと思うのですが、 その場合、bin 配下のコマンド実行で文字化けしないようにちょっと工夫を入れて みました。